ネスレSAは、年初からの世界の食品・飲料売上高の減少を報告し、この部門が直面している課題を浮き彫りにした。


「消費量が少ないのか、食べる量が少ないのか、無駄遣いが少ないのか、外食が多いのか。それは難しい。長続きするとは思いません と退任するフランソワ=グザビエ・ロジェ財務部長は会見で語った。 ここ数ヶ月、大手消費財メーカー各社は大幅な値上げによって増収に成功しているが、販売量の減少も経験している。 ロジェによれば、ネスレは4月初めから価格を安定させているという。
CFOによれば、アメリカの消費者は回復力があったが、コヴィッド19の大流行による補助金や貯蓄の減少が消費に影響を及ぼし始めている。 一方、ネスレは中国事業の急速な回復を期待されたほどには遂げていない。 同社の担当者は、これらの記述は上半期のものであることを明らかにした。 ロジャーによると、ネスレは昨冬、欧州市場のエネルギーへのアクセスに懸念を抱いていたため、欧州市場に対して前向きになっているという。


キットカットやマギー・チキンスープなどの食品で知られるスイスのネスレは、より健康的な選択肢を求める消費者の声の高まりを受けて、製品ポートフォリオの刷新に取り組んでいる。 同社は、2030年までに最も栄養価の高い製品の売上高を約250億スイスフラン増加させるという目標を掲げており、これは現在の数字の50%増に相当する。


現在ロンドン証券取引所グループのチーフ・ファイナンシャル・オフィサーであるアンナ・マンツ氏が後任となる61歳のロジャー氏は、次の “エキサイティングな “ビジネス・ベンチャーに乗り出すにあたり、ネスレを円満に去ることができると確信している。 “エキサイティング” それが何であるかはまだ発表されていないが。


同氏は次のように述べた。 「ネスレは引き続き買収を検討しているが、評価している案件のほとんどはマストバイではない」と述べた。 同氏はまた、食品メーカーが利益成長を後押しするような小規模な買収を行う可能性もあると述べた。


その一方で、来年に自社株買いプログラムを見直す可能性についても言及した。 「ネスレは来年、自社株買いプログラムを見直す可能性が高い。ネスレは毎年70億フランの配当と30億フランの自社株買いで資金を賄うことができる、と同CFOは付け加えた。広報担当者は、配当金はその額を上回る可能性があると述べた、 と彼は言った。