アラバ県オイオンに本社を置き、カルボやネスレなどの大手ブランド向けの包装容器を供給するリトグラフィー企業リタルサが、バスク地方の投資ファンドの標的となっています。ステラム・キャピタルとミライ・インベストメンツは、現在の所有者MCHが投資銀行AZキャピタルに売却を委託した後、過半数の株式取得を検討しています。約60百万ユーロと評価されるこの取引は、スペインの民間資本が産業企業からの投資撤退を模索し、複数の運用会社が買い手を見つけるのに苦労している時期に行われています。

リタルサへの関心は、産業中小企業への投資を促進するバスク地方という戦略的な立地と、興味を示しているファンドの実績と後ろ盾によっても説明できます。しかし、産業グループの参入の可能性や競争に関する規制上の課題が取引の結果に影響を与える可能性があります。親会社の最新の会計報告書では50百万ユーロを超える売上が示されていますが、アルジェリア市場の喪失やインフレ、気候要因による消費の減少などの影響を受けています。