ABインベブは、ビール販売量の継続的な減少により総売上高が0.8%減少したにもかかわらず、2024年第2四半期に10.2%の小幅な増益を計上した。


醸造大手は、中国の主要地域における天候不順に見舞われ、売上高は15.2%減、販売量は10.4%減となったと発表した。


米国では、売上高は0.6%減少し、「卸売売上高は2.7%減少、小売売上高は4.1%減少」し、2023年のバド・ライトのボイコットにより、アメリカ人の好きなビールとしてのブランドの寵愛が奪われた。 さらに、最新のビア・マーケターズ・インサイト(BMI)報告書のデータから、アメリカ人がビールを飲む量が減っていることが明らかになった。 一方、アルゼンチンでは、ABインベブが 「インフレ圧力」の 影響を受け、第2四半期の販売数量が20%以上減少したと報告した。


ABインベブのメッセージは、若干の数量減にもかかわらず、バドワイザー、コロナ、ステラ・アルトワといった同社の大型ブランドが評価され、収益にも貢献したことで、財政成長という点で同社にとっておおむねポジティブなものであった。
ABインベブのミシェル・ドゥケリス最高経営責任者(CEO)は、この結果について次のように述べた: 「グローバルな勢いは今期も続いた。多角的な事業展開の強みと、メガブランドに対する消費者の需要により、当四半期も広範な売上高と利益の成長が実現した。
ベルギーに本拠を置く同社は、「一貫した実行力」と以下の戦略について言及した。 「マージンの拡大とともにEBITDAは2桁の伸びを示し」、「基礎的な1株当たり利益は25%増加した」。


また、「収益は2.7%増加」し、「収益管理イニシアチブの結果、1ヘクトリットルあたりの収益が3.6%増加したことが牽引」と、約65%の市場で収益が伸びたことを指摘した。


加えて、「中米、南米、欧州、アフリカ」の各地域での数量増にもかかわらず 「中米、南米、欧州、アフリカの販売台数の伸びは、主に中国とアルゼンチンの業績によって相殺され、販売台数全体では0.8%の減少となったが、同社のEBITDAは10.2%増加した。