中国の有名な漢方飲料メーカーである王老吉は、マレーシアのクアラルンプールで新ブランド「Walovi」を立ち上げ、国際化戦略の重要な一歩を踏み出した。この動きは、中国・ASEAN自由貿易地域(CAFTA)や地域包括的経済連携(RCEP)などの協定によって中国とASEAN諸国との貿易協力が促進される中で、東南アジアでの地位を固めるという同社の狙いの一環である。

今回の発表の目玉は、クアラ・セランゴール州でのイベントで調印された、金属包装資材の大手サプライヤーである宝鋼包装との戦略的合意である。この契約は、国際的なサプライチェーンの最適化、包装の革新、市場の拡大という3つの主要分野に焦点を当てた王老爺の事業拡大におけるマイルストーンとなる。この提携により、ワングラオジ社は現地生産とロジスティクス管理の効率化を図り、同地域の市場に対してより機敏で競争力のあるアプローチをとることができるようになる。

Baosteel社との契約に加え、Walovi社はクアラルンプールで公式発表会を開催し、中国ブランドの東南アジア進出を専門にサポートするBaida International Trading社とパートナーシップを締結した。この契約は、マレーシアにおけるWaloviの販売チャネルとマーケティング戦略を強化することを目的としており、マレーシアの主要な小売業者をカバーする流通を目指す。

王老爺のハーブ飲料は、「内臓の熱」に対抗する天然処方で知られ、現在100カ国以上で販売されている。2012年以来マレーシアとベトナムに生産施設を持つBaosteel Packagingとともに、中国企業は生産とサプライチェーン管理における現地の知識を活用し、マレーシア市場でのプレゼンスを最適化する。

王老爺総経理の方大峰氏は、マレーシアが王老爺ブランドのグローバル化にとって重要な戦略拠点であることを強調した。王老爺は、製品、チャネル、ブランド、文化を包括するPCBCグローバル・バリュー・モデルを通じて、中国の健康哲学をグローバルに統合し、世界的な飲料ブランドとしての地位を確立することを目指している。

宝鋼包装との今回の契約は、王羅井が効果的かつ持続可能な拡大を確保することに戦略的に重点を置き、東南アジアの主要市場における成長を下支えするものである。