サントリービバレッジ&フードGB&I社は、ソフトドリンク以外の拡大戦略を強化する新しいアルコールレディ・トゥ・ドリンク(ARTD)ブランド、ラ・カセラの英国市場への登場を発表した。
スペイン、特にティント・デ・ベラーノのカテゴリーで象徴的な飲み物であるラ・カセーラは、ワインとソーダを組み合わせたもので、友人との気軽な食前酒タイムを求めるイギリスの消費者をターゲットにしている。トレドで生産されるこのドリンクは、赤ワインと白ワインのバージョンがあり、すでにWHSmithのショップやアマゾンで購入できる。
2020年から2022年にかけて世界的に年率20%の成長を遂げるRTD分野は、引き続き活況を呈しており、2030年には390億ポンドを超えると予測されている。2024年だけでも、ラ・カセラはスペインにおける同カテゴリーの数量増加の88%を占め、オン・トレード・チャネルを支配し、10リットル増加のうち9リットルに貢献した。
今回の発表は、日本のブランド「-196」ですでに行っているように、英国のアルコール飲料市場に参入するサントリーの戦略の一環である。今回のLa Caseraは、スプリッツタイプのドリンクのトレンドが高まっていることを利用したもので、レディ・トゥ・ドリンクのフォーマットではまだほとんど検討されていない。
セールス・ディレクターのアルペッシュ・ミストリーは、ラ・カセラは蒸留酒ベースの製品が主流である現在の市場のギャップを埋めるものであり、地中海の伝統を受け継いだ異なる製品で新たな機会を開くものだと語った。