ユーロボックスは、フランスの老舗缶メーカーであるマシリー社の傘下に入ることになった。

1911年創業の同族会社であるMassilly社は、欧州の高級金属パッケージ市場を強化する戦略的な動きとして、Eurobox社の株式の過半数を取得する。

フランスに本社を置く同社は、工業用および食品用の金属パッケージを供給しており、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカに拠点を持つ、ヨーロッパを代表する企業である。

高級化粧品とグルメ分野での多角化

Masilly社によるEurobox社の買収は、香水、高級化粧品、グルメ食品分野向けのアルミ包装の生産を多角化することを目的としている。

Masillyは現在、スペインに3つの子会社を持っている。 ユーロボックスは、サン・アドリアン(ナバラ州)を拠点とするエアロゾルとキャップの専門メーカー、イベレンバルと、サラゴサ県の小さな村ソブラディエルにある自然保護に特化したグルーメタルに加わる。

Eurobox社にとって、この買収は一連の競争上の優位性につながるもので、持株会社がスペインに持つ印刷設備を持つこと、R&D&I活動を発展させること、ヨーロッパの顧客との関係を強化すること、機械やソフトウェアの面で新技術を使用すること、製品範囲を拡大すること、持続可能性の面で改善し、認証を取得することなどが挙げられる。

Eurobox社によると、この統合により、シナジーを活用し、金属包装市場のような要求の厳しい高価値市場で競争力を高めることが可能になるという。

グループ全体で2,000人以上の従業員を擁し、60億個以上の製品を販売しているマッシリーは、各社がそれぞれの専門知識とノウハウに基づいて独立して事業を行うという本質を守り続けている。 ユーロボックスは、市場で100年以上の歴史を持ち、世界で年間7億ユーロ以上の売上高を誇るグループの一員となる。