ボール社は、産業技術のコンサルティングと導入を専門とするAyna.AI社と合弁会社を設立すると発表した。オアシス・ベンチャー・ホールディングスと呼ばれる新会社は、49-51%の株式をアユナに有利に保有し、ボールは少数株主となる。
オアシスは、製造設備、サプライチェーン、事業運営を含むボールのアルミタンブラー事業の全資産を統合する。また、生産工場のあるジョージア州ローマに本社を置く。


BallとAynaは、大規模なイベント向けに持続可能な代替品を提供する目的で2019年に発売されたアルミカップの存在感を拡大するために協力する。同社は、この移行が現在の注文に影響することはないと保証している。


戦略的パートナーを探す決断を下したのは、この事業が期待された成長を遂げていないと指摘したボール社の幹部たちだった。実際、アルミカップ事業は年間4,000万ドルの利益を圧迫していた。取引後、同社は2025年までに2500万ドルの業績改善を見込んでいる。


ボールのシニア・バイス・プレジデント兼成長企業担当プレジデントであるジェイ・ビリングスによると、チームはこの製品を市場で位置づけ、より持続可能な包装オプションの需要に対応するために努力してきた。


アルミカップはスタジアムや大規模なイベント用に設計され、リサイクル可能で再利用できるという利点があった。しかし、COVID-19の大流行がその普及に影響を及ぼし、Ball社はホスピタリティ、ファーストフード、国際流通などの市場を開拓せざるを得なくなった。
Ayna.AI社は、事業の再生と成長の最適化の経験がある。同社のニック・サンタナム社長は、この提携が顧客やサプライヤーとの関係を強化し、さまざまな業界で製品の価値を確固たるものにすると自信を示した。


Ball社は、Ball Metalpack(2022年にSonoco社に売却)など他の合弁事業の開発に成功しており、事業部門の成長を促進する戦略を追求し続けている。現在、オアシス・ベンチャー・ホールディングスと共に、アルミカップへの取り組みを活性化し、世界市場における持続可能な代替品として位置づけようとしている。