ブラジルの飲料用アルミ缶市場は、2024年に348億個という新記録を達成した。ブラジル・アルミ缶協会(Abralatas)によると、2023年比で7.6%の成長で、ブラジルはこの種のパッケージの世界第3位の消費国となる。この傾向は、今年前半の予測を裏付けるもので、ブラジル人がこの形式を好むようになっていることを反映している。

この業績の主な原動力のひとつは、缶入り飲料の多様化である。缶入り飲料水は売上高が3桁増と著しい成長を遂げ、ソフトドリンクとノンアルコールビールも好業績を示した。この進歩の要因としては、消費者の購買力の増加、高温、パッケージとしてのアルミ缶の複数の利点などが挙げられる。

アルミの汎用性は、市場における新しいフォーマットの拡大を可能にした。2024年には、よりスタイリッシュな350mlの「スリーク」缶がプレミアム飲料に関連し、前年比36%の伸びを記録した。同様に、「Latão」として知られる473ml缶も22%の売上増を記録した。しかし、伝統的な350ml缶は、市場を支配し続けているものの、若干の減少に見舞われた。

売上高の伸びだけでなく、この分野は持続可能性におけるリーダーシップも再確認している。アルミ缶は世界的に最も環境に優しい飲料容器であり、ブラジルのリサイクル率は過去15年間で95%を超え、世界で最も高い水準にある。統合されたリサイクルシステムのおかげで、業界は循環型経済と二酸化炭素排出量削減へのコミットメントを強化している。アブララタスによると、過去10年間で、缶のリサイクルにより1,600万トンの温室効果ガスの排出が回避されたという。

「ラタカダブラ」とそのインパクト

アルミ缶の利点を強化するため、「LataCadabra」と題したアルミ缶業界初の広告キャンペーンがブラジルで開始された。このキャンペーンは、カーニバル以来実施されており、実用性、持続可能性、缶飲料の本格的な味わいといった特徴を強調している。ダイナミックで親しみやすいアプローチで、このキャンペーンは、友人同士の会合やビーチでの一日といった日常のシーンを再現し、国内および地域のインフルエンサーが参加している。