パリ2024は、オリンピック・パラリンピック競技大会のカーボンフットプリントを、2012年ロンドン大会と2016年リオ大会の平均と比較して54.6%削減することに成功し、カーボンフットプリントはCO2換算で159万トンと算出された。循環型経済を促進し、環境を保護するための行動により、パリ2024は、フランス国内だけでなく国際的にも、さらに責任あるイベントの開催を促す組織モデルとツールを残した。


パリ2024は、大会準備期間中の炭素排出量を監視、削減、推定するため、委員会内に気候変動専門チームを設置し、大会エコロジー変革委員会の専門家のサポートを得た。また、パリ2024は、ビラン・カーボン®手法のトレーニングを受けた独立した専門家の協力を得て、約1万点のデータを含む手法と計算ツールを開発した。


パリ2024はまた、 使い捨てプラスチックの削減を、循環型経済とより責任あるケータリング戦略の主要な焦点とした。パリ2024とグローバル・ゲームズ・パートナーのコカ・コーラ社によって導入された飲料配布モデルは、パリ2024の誓約によると、配布された等量あたりの使い捨てプラスチックの量を2012年ロンドン大会と比較して半減(-52%)させた。1,000人の観客を対象とした調査によると、80%の観客がパリ2024が設置した無料の水飲み場で水筒を持参し、水を入れており、使い捨てプラスチックの削減に貢献している。パリ2024が設置した無料の水飲み場で、観客が水筒を持参し、水を入れることができたおかげで、絶対的な削減率は-70%に達した。


提供された製品やサービスのエコデザイン、CITEOやホストコミュニティとの標準化された分別システムの使用、パリ2024が作成し大規模に展開されたコミュニケーションキャンペーン「Better Together / Faire Mieux Ensemble」によって奨励された大会参加者の行動により、廃棄物発生量はロンドンと比較して60%削減され、大会運営段階で発生した廃棄物の78%以上が回収または回避された(回避率では2012年ロンドンと比較)。