ネスレは、正確な数字は示さないが、2025年までの有機的な売上高の伸びを予測し、基礎的な営業利益率は16%に達すると見込んでいる。さらに、2027年までに25億スイスフランの節約計画が成果を上げ始めると予想し、すでに3億スイスフランの節約を達成した。総節約額は今年中に7億スイス・フランに達し、2026年までに14億スイス・フランに達する見込みである。
木曜日に発表された同社の声明によると、ネスレの売上高は前年比1.8%減の913億5,000万スイスフラン(1,004億ドル)となった。しかし、既存事業売上高は2.2%増、販売数量(IGR)は0.8%増と前年の0.3%減から改善した。コーヒーは引き続き成長の主要因であり、下半期には0.1%増から1.4%増となった。成長は主に新興市場と欧州に起因する。
経常営業利益は2.2%減の157億スイスフラン、利益率は17.2%と前年の17.3%から若干低下した。純利益も2.9%減の108億8000万スイスフランとなった。
ネスレは、成長を生み出すためのブランド強化に注力している。これらの業績は、アナリストの予想(売上高910億スイスフラン、調整後営業利益155億スイスフラン、利益率17%)とほぼ一致した。
フリーキャッシュフローは2.5%増の106.7億スイスフランとなった。4月16日に開催されるネスレの年次総会で、株主は1株当たり3.00スイスフランから3.05スイスフランへの配当増額を議決する。