CRUがストックホルムで開催した第3回鉄鋼脱炭素サミットは9月17日(火)に開幕し、業界のリーダーたちが一堂に会し、低炭素生産の目標、CBAMなどの新たな規制、異なるエネルギー源や原料に依存する新たな製鋼技術について議論した。

CRUの鉄鋼部門責任者であるクリス・アスギルは、CRU鉄鋼脱炭素化サミットの開会を宣言し、同部門が直面する排出量削減の主要課題を強調した。

「直感に反して、世界的な需要は伸び続け、技術の変化に伴ってエネルギー需要は大幅に増加し、主要原材料の供給は制約されている。

「鉄鋼は最大の金属市場であり、現代の経済成長において中心的な役割を果たしている。 中国の需要減退は他の新興市場の成長によって相殺されている。

「排出削減目標を確実に達成するためには、ステークホルダーが自らの意思決定が世界の排出量に与える影響を認識しつつ、それぞれの地域の経済や企業の利益に貢献するような、グローバルな考え方で問題をとらえなければならない。

アズギルは、効果的な政策、共通言語を可能にする基準、効果的な資本配分をサポートする資金調達、そして企業のニーズを満たすだけでなくグローバルな考え方を維持する戦略こそが、変革のための重要な要素だと考えている。