ケーニッヒ&バウアーは、デジタル・ビジネス・モデルでの成長を強化するため、デジタル・ユニットを独立子会社化する戦略的な一歩を踏み出した。

4月初めから、これまでグループ内で運営されていたこの部門は、ケーニッヒ&バウアー・キャナGmbHの名で完全子会社となり、特殊・新技術部門の一部となった。

これまで同社のデジタル化担当副社長を務めていたサンドラ・ワグナーが、新会社のCEOに就任した。彼女の焦点は、デジタル・ビジネス・モデルの開発と、印刷製品のライフサイクル全体にわたる人工知能とデータ分析に基づくソリューションに引き続き置かれる。

ケーニッヒ&バウアーのアンドレアス・プレスケCEOは、今回の決定がデジタル化の専門性を強化し、同社の長期的な成功に大きく貢献すると強調した。

デジタル部門は2022年にExceeding Print戦略の一環として創設された。現在は独立した会社として、デジタル販売、テクニカルサポート、カスタマーサクセスマネジメントなどの専門分野を発展させることができる。

開発された製品には以下のようなものがある:

  • myKyana:デジタル製品のセントラルポータル。
  • Kyana Assist:人工知能チャットボットによる迅速なアシスト。
  • Kyana Data:インテリジェントな生産データ分析ツール。
  • VisuEnergy X:エネルギー管理システム。

さらに、昨年のDrupaで発表されたコネクテッド・パッケージングなどのソリューションでポートフォリオを拡大する。

ケーニッヒ&バウアー・キャナは、シナジー効果を発揮し、顧客に包括的なソリューションを提供するため、グループの他の分野と緊密な協力関係を維持する。

ケーニッヒ&バウアー社は、印刷機械の製造を専門とするドイツの企業である。1817年に設立され、この業界で最も歴史があり、最も有名な企業の一つである。ケーニッヒ&バウアーのポートフォリオには、商業印刷、パッケージング、セキュリティー印刷(銀行券や公文書など)、デジタル印刷、工業印刷などのソリューションが含まれます。

加えて、同社はデジタル化、人工知能、データ主導型ソリューションなどの分野で革新的な取り組みを行っており、機械の生産と性能を最適化している。