世界的な投資会社であるオッペンハイマー・パートナーズは、ナイジェリア最大の飲料缶メーカーであるGZインダストリーズ社の全株式をアフィルマ・キャピタルから取得した。
この買収により、オッペンハイマーはGZIのサハラ以南のアフリカでの事業拡大に影響を与えることになる。 GZIはコカ・コーラ社1 などに缶を供給している。 オッペンハイマー一族の純資産は合計94億ドルで、これは2012年にデビアス社の株式を約50億ドルで売却したことが主な理由である。
オッペンハイマー・パートナーズ・リミテッドは、アフィーマ・キャピタル(旧スタンダード・チャータード・プライベート・エクイティ)からGZインダストリーズ・リミテッドの未保有株を購入した。
このプライベート・エクイティ・ファームは、コカ・コーラ社などに缶を供給する37.5%の株式を保有していた、とブルームバーグは報じている。
オッペンハイマー氏の一族は、鉱業大手のアングロ・アメリカン社を設立し、デビアス社を世界最大のダイヤモンド生産企業に成長させる上で重要な役割を果たした人物であり、今回の買収は、サハラ以南のアフリカにおけるGZIの事業拡大に影響を与えることになる。
ネイチャー・コミュニケーションズ』誌に発表された研究によると、この地域の都市で教育を受けた成人は、砂糖入り飲料の消費量が世界的に最も多く、週平均12.4食を摂取している。
オッペンハイマー・パートナーズは当初、2018年に南アフリカ工場の建設中にGZIに投資し、現在同社は約20%の市場シェアを有している。 赤字のナンパック社と競合するGZI社は、戦略的に資産を売却し、負債を再構築してきた。 アフィルマは2012年にGZIに投資してこの分野に参入した。
特にGZI社は、アフリカ市場で年間30億個のアルミ缶を生産している。
オッペンハイマーがナイジェリア最大の飲料缶メーカーに興味を持ったのは、同国が疲弊した経済を活性化させようとしている時である。 こうした状況を踏まえ、同政権は、二重課税の撤廃を目指すとともに、国内への資本流入の減少に対抗するため、外国資金の迅速な送金を促進する施策を実施している。
アフィルマは2008年以来、アフリカの企業11社に投資し、うち8社から撤退を成功させ、投資家に8億ドルを超えるリターンをもたらしてきた。