スペインとポルトガルのさまざまな経済セクターに関する詳細な情報を提供する分析・参照プラットフォームであり、Cesceの子会社でもあるINFORMAのDBK Sectorial Observatoryによると、再利用を目的とする材料の割合が増加している状況において、リサイクル廃棄物の量は近年増加傾向にある。
2024年のリサイクル廃棄物の生産量は、金属、紙・段ボール、木くず、ガラスくず、プラスチックくずの合計で約2,160万トンに達し、前年比2.4%増となった。また、この廃棄物の売却による収入は48億5,000万ユーロに達した。
金属廃棄物のリサイクルがリサイクル総量の60%以上を占め、次いで紙と段ボールのリサイクルが20%強を占める。残りは木くず、ガラスくず、プラスチックくずである。
同部門の企業の利益率は、価格と供給コストの低下を特徴とする状況下で、2023年に若干の改善を示した。同部門の上位46社の2023年の平均営業利益率は5.4%であった。投資利益率(ROI)は10.4%、株主資本利益率(ROE)は14.0%に達した。
約350の廃棄物リサイクル会社が、金属、紙・段ボール、木材、ガラス、プラスチック、電気・電子機器のリサイクル施設を含む約400の工場を運営している。これらの企業のほとんどは小規模で、1種類の材料のリサイクルに特化しているが、大規模な事業者もある。この部門はスペインの民間資本が中心だが、建設業や製紙業など他部門の大手グループも参加している。